【Windows10発売前】Windows10 Insider Previewを使ってUSBDACの動作検証をしています
皆さんご存知。2015年7月29日、Windows10がリリースされます。あと半月。もうすぐですね。
そんなわけで、ここしばらくプレビュー版となるWindows10 Insider Preview 64bitを利用して、
USBDACとPCオーディオ向アプリケーションの動作検証を行っています。
Insider Previewはまだ未完成な開発評価用の位置づけにあるOSでして、
Buildと呼ばれるバージョンによって評価期間中に度々アップデートされていきます。
ちなみに、2015/7/10にはBuild10166が公開されました。
<Windows10 Insider Preview Build10166のデスクトップ>
とあるUSBDACとFoobar2000、HQPLAYER3を検証対象と定め、既に複数のBuildに渡って評価していますが、
Bulidが上がるにつれ、特にASIOの動作はかなり安定して来たように思います。
しかしながらWASAPI経由での動作については、Build毎に挙動が変わったり動作の安定性がもうひとつ、という印象です。
Microsoftさんの最後の追い込みに期待したいところです。
検証を始めた当初は、休止状態に入る際USBDACのドライバのインスタンスがメモリから解放されず、
復帰後にデバイスを全く認識出来なくなるため再起動をもって復旧させねばならない、なんて不具合もありました。
このUSBDACについては、Build10162以降でこの不具合がFIXされたのですけれど、
検証最初期、音が出るとか出ないとかノイズが出る出ないなんて要素以外にも
色々と目につく事がありまして、それらの挙動を注意深く観察せねばらならず、結構疲れました(笑)
本体や各種モジュールを最新のバージョンで構成したFoobar2000においては、
foo_dsd_asio経由でDSD/PCMとも出力が出来ませんでした。
しかし、foobar2000本体から直接USBDACのASIOドライバを指定してやるとPCMは正常出力しますので、
これはモジュールのひとつであるASIO Proxyの問題と推測しました。が、そこまでは解かっても、
それがOS側を起因とする問題なのか、ASIO ProxyにおけるWindows10の適合性の問題なのか判別はつきません。
Window7互換インストール等、色々やってみましたが上手く行かなったため、
結局、新しいbuildが公開されるのを待つ事にしました。
で、先週末のBuild10166の公開となるわけです。が、やはりfoo_dsd_asio経由で一切出力出来ません。
手詰まりになりそうなところで、ふと思いつきました。
「ASIO Proxyのバージョンをダウンさせてみてはどうか?」 と。
現在の最新ver.0.7.3から古いver.0.7.1.2にダウンバージョンしたところ、バッチリ出力してくれた次第。
ホッとするやらウレシイやら。
<Foobar2000の検証バージョン>
・本体:ver.1.3.8
・ASIO Proxy : ver.0.7.3→正常出力せず ver.0.7.1.2→OK
・foo input sacd : ver.0.8.1
・foo out asio : ver.2.1.2
・foo out wasapi : ver.3.2.3
・直近での検証OSはWindows10 Insider Preview Build10166
対し、HQPLAYER3のほうですが、これもBuildが上がるにつれASIOでの動作が安定してきました。
低いBuildですと、USBDAC側のドライバとの連携がイマイチで、WDMドライバ側でおかしな挙動を見せていましたね。
ここ最近でリリースされたBuild10162以降は、それもFIXしたように見受けられます。
<HQPLAYER3の検証バージョン>
・ver.3.7.1
・直近での検証OSはWindows10 Insider Preview Build10166
ハイレゾ用の再生アプリケーションだけでなく、OSに標準実装されている新ブラウザ・Windows Edgeや
音楽再生アプリ・Grooveミュージックからの出力も試してみました。
ちなみにGrooveミュージックについては、標準でFlacの再生にも対応していましたよ。
<Grooveミュージック>
OSそのものの使い勝手としては、Windows8.1をベースにデスクトップ環境での操作性を向上させたような印象です。
そんなわけで、Windows8や8.1からの移行については操作感にほぼ障害がないと思われます。
ちなみに、Windows7からの移行についても、Windows8や8.1に比べればハードルが低くなっていると感じた次第。
使いやすさから、個人的は非常に好感を持っています。
<デスクトップ右下、ウィンドウズマークを左クリック>
※デスクトップモードでは、あのメトロUIがデスクトップ側に融合されています
※デスクトップ側のプログラムも、ここから追う事が可能です
<デスクトップ右下、ウィンドウズマークを左クリック>
※プログラムと機能、タスクマネージャー、コンパネ、デバイスマネージャー等の機能のリンク
※このあたりは、Windows8/8.1と共通です
ちなみに、検証利用しているPCの仕様です。
人柱はSandy Bridge時代の古いノートPC(元はwin7機)ですが、現状しっかりしたパフォーマンスで走ってます。
まあ、再生アプリケーションしかインストールしていないのでそもそも軽いんですけどね。
-----------------------------------
・Lenovo Thinkpad Edge(ノートPC)
・CPU: Intel Corei5 2520M@2.5Ghz
・Memory: 8GB
・System Disc: mSATA SSD 64GBにクリーンインストール
-----------------------------------
※もちろんRitmoでもやってますよ。
<タスクマネージャーのCPUその1(論理プロセッサ表示)>
foobar2000で24/96flac→DSD64にリアルタイムトランスコード
※SDM TYPEA
※トランスコードの最初に瞬間的なピークが来て、すぐ落ち着きます
キャプチャ時のCPU使用率は9%
<タスクマネージャーのCPUその2(論理プロセッサ表示)>
HQPLAYER3で24/96flac→DSD64にトランスコード
※オーバーサンプリングフィルタ:Poly-sinc-short
※トランスコードの最初に瞬間的なピークが来て、すぐ落ち着きます
キャプチャ時のCPU使用率は26%(HQPのPoly-sinc系は一般的に負荷が高めです)
▽Windows10へのアップグレードをご検討中のみなさまへ
懸命な皆さまにおかれましては当然ご認識とは存じますが、一応。
Windows10へのアップグレードを行う前には、ご利用されているPCメーカーさんや
USBDACやその他周辺機器を製造するハードウェア・デバイスベンダーさん、
再生アプリケーションソフト等のアプリベンダーさんによる対応状況をもれなくご確認くださいませ。
また、当該記事におけるInsider Previewは未完成のOSです。
バグとかバンバンあるってことでご認識くださいませ。
そう、お馴染みの “インストールするなら自己責任でどうぞ” でございます。
以上、簡単ですがご報告です。
そんなわけで、ここしばらくプレビュー版となるWindows10 Insider Preview 64bitを利用して、
USBDACとPCオーディオ向アプリケーションの動作検証を行っています。
Insider Previewはまだ未完成な開発評価用の位置づけにあるOSでして、
Buildと呼ばれるバージョンによって評価期間中に度々アップデートされていきます。
ちなみに、2015/7/10にはBuild10166が公開されました。
<Windows10 Insider Preview Build10166のデスクトップ>
とあるUSBDACとFoobar2000、HQPLAYER3を検証対象と定め、既に複数のBuildに渡って評価していますが、
Bulidが上がるにつれ、特にASIOの動作はかなり安定して来たように思います。
しかしながらWASAPI経由での動作については、Build毎に挙動が変わったり動作の安定性がもうひとつ、という印象です。
Microsoftさんの最後の追い込みに期待したいところです。
検証を始めた当初は、休止状態に入る際USBDACのドライバのインスタンスがメモリから解放されず、
復帰後にデバイスを全く認識出来なくなるため再起動をもって復旧させねばならない、なんて不具合もありました。
このUSBDACについては、Build10162以降でこの不具合がFIXされたのですけれど、
検証最初期、音が出るとか出ないとかノイズが出る出ないなんて要素以外にも
色々と目につく事がありまして、それらの挙動を注意深く観察せねばらならず、結構疲れました(笑)
本体や各種モジュールを最新のバージョンで構成したFoobar2000においては、
foo_dsd_asio経由でDSD/PCMとも出力が出来ませんでした。
しかし、foobar2000本体から直接USBDACのASIOドライバを指定してやるとPCMは正常出力しますので、
これはモジュールのひとつであるASIO Proxyの問題と推測しました。が、そこまでは解かっても、
それがOS側を起因とする問題なのか、ASIO ProxyにおけるWindows10の適合性の問題なのか判別はつきません。
Window7互換インストール等、色々やってみましたが上手く行かなったため、
結局、新しいbuildが公開されるのを待つ事にしました。
で、先週末のBuild10166の公開となるわけです。が、やはりfoo_dsd_asio経由で一切出力出来ません。
手詰まりになりそうなところで、ふと思いつきました。
「ASIO Proxyのバージョンをダウンさせてみてはどうか?」 と。
現在の最新ver.0.7.3から古いver.0.7.1.2にダウンバージョンしたところ、バッチリ出力してくれた次第。
ホッとするやらウレシイやら。
<Foobar2000の検証バージョン>
・本体:ver.1.3.8
・ASIO Proxy : ver.0.7.3→正常出力せず ver.0.7.1.2→OK
・foo input sacd : ver.0.8.1
・foo out asio : ver.2.1.2
・foo out wasapi : ver.3.2.3
・直近での検証OSはWindows10 Insider Preview Build10166
対し、HQPLAYER3のほうですが、これもBuildが上がるにつれASIOでの動作が安定してきました。
低いBuildですと、USBDAC側のドライバとの連携がイマイチで、WDMドライバ側でおかしな挙動を見せていましたね。
ここ最近でリリースされたBuild10162以降は、それもFIXしたように見受けられます。
<HQPLAYER3の検証バージョン>
・ver.3.7.1
・直近での検証OSはWindows10 Insider Preview Build10166
ハイレゾ用の再生アプリケーションだけでなく、OSに標準実装されている新ブラウザ・Windows Edgeや
音楽再生アプリ・Grooveミュージックからの出力も試してみました。
ちなみにGrooveミュージックについては、標準でFlacの再生にも対応していましたよ。
<Grooveミュージック>
OSそのものの使い勝手としては、Windows8.1をベースにデスクトップ環境での操作性を向上させたような印象です。
そんなわけで、Windows8や8.1からの移行については操作感にほぼ障害がないと思われます。
ちなみに、Windows7からの移行についても、Windows8や8.1に比べればハードルが低くなっていると感じた次第。
使いやすさから、個人的は非常に好感を持っています。
<デスクトップ右下、ウィンドウズマークを左クリック>
※デスクトップモードでは、あのメトロUIがデスクトップ側に融合されています
※デスクトップ側のプログラムも、ここから追う事が可能です
<デスクトップ右下、ウィンドウズマークを左クリック>
※プログラムと機能、タスクマネージャー、コンパネ、デバイスマネージャー等の機能のリンク
※このあたりは、Windows8/8.1と共通です
ちなみに、検証利用しているPCの仕様です。
人柱はSandy Bridge時代の古いノートPC(元はwin7機)ですが、現状しっかりしたパフォーマンスで走ってます。
まあ、再生アプリケーションしかインストールしていないのでそもそも軽いんですけどね。
-----------------------------------
・Lenovo Thinkpad Edge(ノートPC)
・CPU: Intel Corei5 2520M@2.5Ghz
・Memory: 8GB
・System Disc: mSATA SSD 64GBにクリーンインストール
-----------------------------------
※もちろんRitmoでもやってますよ。
<タスクマネージャーのCPUその1(論理プロセッサ表示)>
foobar2000で24/96flac→DSD64にリアルタイムトランスコード
※SDM TYPEA
※トランスコードの最初に瞬間的なピークが来て、すぐ落ち着きます
キャプチャ時のCPU使用率は9%
<タスクマネージャーのCPUその2(論理プロセッサ表示)>
HQPLAYER3で24/96flac→DSD64にトランスコード
※オーバーサンプリングフィルタ:Poly-sinc-short
※トランスコードの最初に瞬間的なピークが来て、すぐ落ち着きます
キャプチャ時のCPU使用率は26%(HQPのPoly-sinc系は一般的に負荷が高めです)
▽Windows10へのアップグレードをご検討中のみなさまへ
懸命な皆さまにおかれましては当然ご認識とは存じますが、一応。
Windows10へのアップグレードを行う前には、ご利用されているPCメーカーさんや
USBDACやその他周辺機器を製造するハードウェア・デバイスベンダーさん、
再生アプリケーションソフト等のアプリベンダーさんによる対応状況をもれなくご確認くださいませ。
また、当該記事におけるInsider Previewは未完成のOSです。
バグとかバンバンあるってことでご認識くださいませ。
そう、お馴染みの “インストールするなら自己責任でどうぞ” でございます。
以上、簡単ですがご報告です。