【ご報告と雑記】 やっちゃった感満載だった、深夜のDSD5.6MHzリアルタイムストリーミング配信パブリックリスニングイベント
「無謀!」
身も蓋もないそんなお声をアッチコッチから頂戴しました、この深夜イベント。
ぶっ飛んだ実験そのものに対してではなく、
勢いだけは異常に持っている我々に向けられた言葉というのが、これまた(笑)
多くの皆さまの予想に違わず、26時のお客さんの様子は 「ほれ、このとおり」w
<イベントとしては大変珍しい光景w>
逆張りしてたS壱号・S弐号、顔を見合わせて苦笑い。「これはやっちゃいましたねえ」
気が付きゃ、いつものお馴染みさんが御一人様。ああ、あなたは救世主。
勇気ある深夜のご来場、誠にありがとうございました。
リアルタイムのベルリンフィル、ミッドレンジが特に充実する少々重めのサウンドで、艶もテッカテカに乗っております。
疎としての空気感がバリバリだった東京・春・音楽祭の音調とは、少々異なっておるように感じられました。
この違い、果たしてどこから来たのだろう? 編成? ホールの大きさ? マイク?
うーん、レコーディング時の詳細な技術解説が欲しいところ。
そんな違いを感じつつも、オペラの魅力とか面白さはまさに全開であります。
フランス人のベルリオーズによるファウストの劫罰をドイツのオーケストラが演奏するのをして
「生真面目・・・」とつぶやくように表現なさった方がいらっしゃいまして、
思わず笑みも出つつ、色んな視点で楽しませて頂いたわけでございます。
<見た目大変シンプルな、専用アプリPrime Seatの画面>
さて、当日のストリーミングの状態でございますが、
DSD128(5.6MHz)において、日本の配信サーバではほぼ音が途切れずにまたも見事終了と相成りました。
「快適」 という言葉で表現してもよかったのではないかと。パチパチパチ。
で、サーバロケーションの異なるEUやASIA、USではバッチリ途切れた次第。
音が出るまでの最初のバッファリングでもかなり時間が掛かってましたねー。
今回の実証実験、オリオスペックの環境に限定しますと、配信サーバまでの経路が影響したって事になりましょうか。
<軌跡は前回同様ですね>
DSD128(5.6MHz)をリアルタイムストリーミング配信してみよう!なんていうとんでもないチャレンジを
ついつい応援したくなってしまい、「じゃ、イベントでもやってみっか!」として形にさせて頂いた次第。
で、勝手に応援すると決めた以上は我々も覚悟を決めたんですよね。
“オリオスペックで販売していない” KORGさんとSONYさんのDACを使ってイベント組んじゃうぞ!っと。
仮にお客様が 「それさー、売ってよ。いくら?」 と申されても、
「すみません、売り物じゃないんですよ。ご近所のお店さんかWebでポチっとお願いいたします」
・・・なんて、ギャグみたいなやり取りすら覚悟しておりました。ここ、お店なのに。
クレージーなのは深夜イベントってところだけではなかったんですよ(笑)
<う、売りものじゃありません・・・>
ま、いいんです。私たち自身がガッツリ楽しんでたので。いつもの事ですけど(笑)
こういうワクワクする出来事には、今後もバンバン乗っかっていきたいと思うオリオスペックでございます。
懸命なる皆さまにおかれましては、これからも暖かくご支援を頂けますと大変うれしく存じます。
末筆ではございますが、2つのイベントにご参加頂いたすべてのお客様に心より感謝を申し上げます。
また、この実験に携わっておられた KORGさん、IIJさん、Saidera Paradisoさん、SONYさんのご関係者の皆さま、
本当にお疲れ様でございました。
-------------------
※4/5開催 「東京・春・音楽祭」の
DSD5.6MHzリアルタイムストリーミング配信パブリックリスニングのご報告と御礼は こちら。
-------------------
で、以下は後日談とか雑記でございます。
ご興味ある方は “続き”をどうぞ。
身も蓋もないそんなお声をアッチコッチから頂戴しました、この深夜イベント。
ぶっ飛んだ実験そのものに対してではなく、
勢いだけは異常に持っている我々に向けられた言葉というのが、これまた(笑)
多くの皆さまの予想に違わず、26時のお客さんの様子は 「ほれ、このとおり」w
<イベントとしては大変珍しい光景w>
逆張りしてたS壱号・S弐号、顔を見合わせて苦笑い。「これはやっちゃいましたねえ」
気が付きゃ、いつものお馴染みさんが御一人様。ああ、あなたは救世主。
勇気ある深夜のご来場、誠にありがとうございました。
リアルタイムのベルリンフィル、ミッドレンジが特に充実する少々重めのサウンドで、艶もテッカテカに乗っております。
疎としての空気感がバリバリだった東京・春・音楽祭の音調とは、少々異なっておるように感じられました。
この違い、果たしてどこから来たのだろう? 編成? ホールの大きさ? マイク?
うーん、レコーディング時の詳細な技術解説が欲しいところ。
そんな違いを感じつつも、オペラの魅力とか面白さはまさに全開であります。
フランス人のベルリオーズによるファウストの劫罰をドイツのオーケストラが演奏するのをして
「生真面目・・・」とつぶやくように表現なさった方がいらっしゃいまして、
思わず笑みも出つつ、色んな視点で楽しませて頂いたわけでございます。
<見た目大変シンプルな、専用アプリPrime Seatの画面>
さて、当日のストリーミングの状態でございますが、
DSD128(5.6MHz)において、日本の配信サーバではほぼ音が途切れずにまたも見事終了と相成りました。
「快適」 という言葉で表現してもよかったのではないかと。パチパチパチ。
で、サーバロケーションの異なるEUやASIA、USではバッチリ途切れた次第。
音が出るまでの最初のバッファリングでもかなり時間が掛かってましたねー。
今回の実証実験、オリオスペックの環境に限定しますと、配信サーバまでの経路が影響したって事になりましょうか。
<軌跡は前回同様ですね>
DSD128(5.6MHz)をリアルタイムストリーミング配信してみよう!なんていうとんでもないチャレンジを
ついつい応援したくなってしまい、「じゃ、イベントでもやってみっか!」として形にさせて頂いた次第。
で、勝手に応援すると決めた以上は我々も覚悟を決めたんですよね。
“オリオスペックで販売していない” KORGさんとSONYさんのDACを使ってイベント組んじゃうぞ!っと。
仮にお客様が 「それさー、売ってよ。いくら?」 と申されても、
「すみません、売り物じゃないんですよ。ご近所のお店さんかWebでポチっとお願いいたします」
・・・なんて、ギャグみたいなやり取りすら覚悟しておりました。ここ、お店なのに。
クレージーなのは深夜イベントってところだけではなかったんですよ(笑)
<う、売りものじゃありません・・・>
ま、いいんです。私たち自身がガッツリ楽しんでたので。いつもの事ですけど(笑)
こういうワクワクする出来事には、今後もバンバン乗っかっていきたいと思うオリオスペックでございます。
懸命なる皆さまにおかれましては、これからも暖かくご支援を頂けますと大変うれしく存じます。
末筆ではございますが、2つのイベントにご参加頂いたすべてのお客様に心より感謝を申し上げます。
また、この実験に携わっておられた KORGさん、IIJさん、Saidera Paradisoさん、SONYさんのご関係者の皆さま、
本当にお疲れ様でございました。
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※4/5開催 「東京・春・音楽祭」の
DSD5.6MHzリアルタイムストリーミング配信パブリックリスニングのご報告と御礼は こちら。
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で、以下は後日談とか雑記でございます。
ご興味ある方は “続き”をどうぞ。
ベルリンフィル・リアルタイムストリーミング配信の翌日、オンデマンドで前日の演奏を聴いてみました。
なんだろう? リアルタイム時とちょっと音調が違う気がするんですけど・・・。
艶がないというか、グロスが落ち切った色気の無いくちびるの様なサウンドに聴こえてるんだよなあ。
音抜けが良くない感じもするし、空気感だってあんまりない。
利用システムもセッティングも全然変えてないから、条件はライブ配信の時と一緒。そのまんまなのよねー。
気のせいかな? 体調、ワルイんか? 出来ればそうであって頂きたい気分。
ちなみにこれ、S壱号・S弐号、二人の意見は一致してるんですよ。
オンデマンドを聴きにいらした方からも、「これ、DSD128なの?リアルタイムと一緒?なんかしてない?」と尋ねられたほど。
わかんないなあ・・・なんだろうか? “コレじゃない的” オンデマンドの違和感。
以下、前述のサウンド基調の差の話とは関係ないお話です。
ライブ配信の時とオンデマンドの時は、HTTPのGETコマンドで引っ張ってくるファイルが違うみたいですね。
オンデマンドは .mp4 となっております。DSDを.mp4でカプセル化している仕組みなんでしょうね、恐らく。
中身のDSDがどうなってるのか?は、情報がないのでまるっきりわかりませんが。
ライブ配信の時は、先日も書きましたように .mpd でした。
MPEG-DASHのこういう振る舞いは面白いですねえ。
<クリックすると拡大:オンデマンドの時は “.mp4” をGETしに行ってます>
※見にくいかな? 例は、東京・春・音楽祭のオンデマンド。
※緑:クライアントPC / 赤:配信サーバ
<クリックすると拡大:ライブの時は “.mpd” をGETしに行ってます>
※bpoは、Berliner Philharmonisches Orchester の略なんだろうなあ
※緑:クライアントPC / 赤:配信サーバ
収録拠点からサーバへのアップロードを含め、ライブやオンデマンドの時の
配信サーバの振る舞いについての情報も、今後詳しく解説して頂けたらウレシイなあ。
この手の高品質・高品位なサービスが今のインフラをベースに “あれやこれや” 立ち上がったとすると、
それは確かに面白い事なんですが、「安定的なサービスってちゃんと出来るのだろうか?」と思うのです。
現在は一時よりも回線事業者側のトラフィックってそこまで逼迫していないよって話を聞くんですが、
仮にこの手の多様な高品位サービスが次々誕生したとして、それを利用するユーザーも増え一般化すればするほど、
シェアードなアクセスラインやISP側のバックボーンはやっぱり吊られて混んじゃうんじゃないのか? と。
音楽配信や映像配信って、コンテンツの流れてる時間は一定したパケットを流し続けないといけないので、
一ユーザーが回線帯域を使ってる時間は必然的に長くなっちゃうわけですよね?
画像が重たい静的なWebを表示させる様な瞬間的トラフィックとは、ちょいと事情が違ってると思うわけです。
単純に “CDNの能力を増強する” とか “アクセスラインやバックボーンの帯域を増やせばいい“ とは言っても、
それって 「あらゆる面に関わる誰かが負うべきコスト負担」 という視点を無視出来なくなりますよね。
ましてや、“光の固定回線よりワイヤレスのほうがお手軽” っていう最近のユーザー志向を踏まえると、
「この手の高品位サービスは現実に成立し得るのか?」 なんて、ちょっとマジメに考えてみたくなりました。
そんな広い視点で近い将来のインターネットサービス像を解説してくださる方って、どこかにいらっしゃらないですかね?
いらっしゃったら講演イベント組んでみたいなあ。人が来るかどうかはわからないんですけど(笑)
今回の実証実験、SNSを見てましたが、あんまり話題にはなっていませんでしたね。
利用できるDACが限定されてたのもあるのかしら?
ともあれ、これはなかなか面白い試みだったな、と思うんですけどね。
高品位ライブ配信って、体験するとやっぱりインパクト大きいです。しかもそれをオンデマンド化出来ちゃってる。
但しそれは、単一の業界の能力ではとても実現することができず、様々なサービスレイヤーの専門家が集まらねばならない。
そんな視点でこれからの音楽サービスを考える事だって出来ましたから。
まあハイレゾだのDSDだのって言ってるところで、これが今の現実なのでありましょう。
「まだまだやらないといけない事があるなあ」 そう改めて思い起こすオリオスペックでございました。
以上、お付き合い頂きましてありがとうございました。。
なんだろう? リアルタイム時とちょっと音調が違う気がするんですけど・・・。
艶がないというか、グロスが落ち切った色気の無いくちびるの様なサウンドに聴こえてるんだよなあ。
音抜けが良くない感じもするし、空気感だってあんまりない。
利用システムもセッティングも全然変えてないから、条件はライブ配信の時と一緒。そのまんまなのよねー。
気のせいかな? 体調、ワルイんか? 出来ればそうであって頂きたい気分。
ちなみにこれ、S壱号・S弐号、二人の意見は一致してるんですよ。
オンデマンドを聴きにいらした方からも、「これ、DSD128なの?リアルタイムと一緒?なんかしてない?」と尋ねられたほど。
わかんないなあ・・・なんだろうか? “コレじゃない的” オンデマンドの違和感。
以下、前述のサウンド基調の差の話とは関係ないお話です。
ライブ配信の時とオンデマンドの時は、HTTPのGETコマンドで引っ張ってくるファイルが違うみたいですね。
オンデマンドは .mp4 となっております。DSDを.mp4でカプセル化している仕組みなんでしょうね、恐らく。
中身のDSDがどうなってるのか?は、情報がないのでまるっきりわかりませんが。
ライブ配信の時は、先日も書きましたように .mpd でした。
MPEG-DASHのこういう振る舞いは面白いですねえ。
<クリックすると拡大:オンデマンドの時は “.mp4” をGETしに行ってます>
※見にくいかな? 例は、東京・春・音楽祭のオンデマンド。
※緑:クライアントPC / 赤:配信サーバ
<クリックすると拡大:ライブの時は “.mpd” をGETしに行ってます>
※bpoは、Berliner Philharmonisches Orchester の略なんだろうなあ
※緑:クライアントPC / 赤:配信サーバ
収録拠点からサーバへのアップロードを含め、ライブやオンデマンドの時の
配信サーバの振る舞いについての情報も、今後詳しく解説して頂けたらウレシイなあ。
この手の高品質・高品位なサービスが今のインフラをベースに “あれやこれや” 立ち上がったとすると、
それは確かに面白い事なんですが、「安定的なサービスってちゃんと出来るのだろうか?」と思うのです。
現在は一時よりも回線事業者側のトラフィックってそこまで逼迫していないよって話を聞くんですが、
仮にこの手の多様な高品位サービスが次々誕生したとして、それを利用するユーザーも増え一般化すればするほど、
シェアードなアクセスラインやISP側のバックボーンはやっぱり吊られて混んじゃうんじゃないのか? と。
音楽配信や映像配信って、コンテンツの流れてる時間は一定したパケットを流し続けないといけないので、
一ユーザーが回線帯域を使ってる時間は必然的に長くなっちゃうわけですよね?
画像が重たい静的なWebを表示させる様な瞬間的トラフィックとは、ちょいと事情が違ってると思うわけです。
単純に “CDNの能力を増強する” とか “アクセスラインやバックボーンの帯域を増やせばいい“ とは言っても、
それって 「あらゆる面に関わる誰かが負うべきコスト負担」 という視点を無視出来なくなりますよね。
ましてや、“光の固定回線よりワイヤレスのほうがお手軽” っていう最近のユーザー志向を踏まえると、
「この手の高品位サービスは現実に成立し得るのか?」 なんて、ちょっとマジメに考えてみたくなりました。
そんな広い視点で近い将来のインターネットサービス像を解説してくださる方って、どこかにいらっしゃらないですかね?
いらっしゃったら講演イベント組んでみたいなあ。人が来るかどうかはわからないんですけど(笑)
今回の実証実験、SNSを見てましたが、あんまり話題にはなっていませんでしたね。
利用できるDACが限定されてたのもあるのかしら?
ともあれ、これはなかなか面白い試みだったな、と思うんですけどね。
高品位ライブ配信って、体験するとやっぱりインパクト大きいです。しかもそれをオンデマンド化出来ちゃってる。
但しそれは、単一の業界の能力ではとても実現することができず、様々なサービスレイヤーの専門家が集まらねばならない。
そんな視点でこれからの音楽サービスを考える事だって出来ましたから。
まあハイレゾだのDSDだのって言ってるところで、これが今の現実なのでありましょう。
「まだまだやらないといけない事があるなあ」 そう改めて思い起こすオリオスペックでございました。
以上、お付き合い頂きましてありがとうございました。。