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PCオーディオ・ネットオーディオ情報&レビュー
担当SによるPCオーディオに関するあれこれ(非公式)
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【雑感】「ES9018搭載DAC聴き比べ〜ES9018搭載のUSB DAC全4機種比較試聴会」その2
では、ネタとなりましたD/Aコンバータ4機種について、
それぞれの特徴と個人的なインプレを簡単にご紹介させて頂きます。

そうそう。機器の印象、違ってても構わないんですよ。これ、ワタシに限定された事ですので。
他の方と感じ方や捉え方に相違があってイイと思いますし、むしろそれが普通かと。
さて、あなたは各D/Aコンバータを聴いて、どの様な印象をお持ちになりましたか?



<OPPO Digital HA-1>  弊社SHOPページ
HA-1_Black_front.jpgHA-1-rear-JP.jpg

ヘッドフォンハイエンダーにはもうお馴染み。ヘッドフォンファンからの支持率、とても高いです。
製品価格が15万円台というところから見て、ES9018Sを搭載してるモデルの中でも恐ろしいほどのCPです。
バランス対応ヘッドフォンアンプでもあり、DSD11.2M対応のUSBDACでもあり、プリアンプでもある。
おまけにBluetoohまで搭載してて、これでもか!ってくらいのなんでも出来ちゃう守備範囲の広さ。

手元の試聴メモを見ますと、
-------------------
女性ジャズボーカル:太いサウンド。エネルギー感充実。
ハウス・エレクトロ:パンチとリズム感あり。炭で書いた絵のような感じ。割り切り感がイイです。
クラシック:オケのダイナミックな雰囲気を感じる押し出し。金属音の輝きが特徴的。
※炭絵のような力強さが特徴ですね。色彩感や明瞭さより、エネルギッシュに振れた魅力です。
-------------------

ミドルレンジで構成されたスピーカーモニタリングシステムでは、ビシッとハマりそうです。
繊細さや透明度はあまり重視しないけれど、押し出しやパワフルさが欲しいと仰る方には一度試聴をおススメしたいですねえ。
Daft Punk、カッコよかったですよ。お酒片手にカラダを揺らしたい気分でした。

ちなみにHA-1は、PC側の音声APIにより結構サウンドが変わるのです。
HA-1が対応しているwindowsでの音声APIはWASAPIとASIOになるのですが、
ASIO経由で再生した場合、WASAPI経由よりも透明度が増す感覚を受けました。個人的にはASIOが好みです。
また、ASIOドライバ側で “バッファ” と “レイテンシ” のパラメータをいじれます。
ここのチューンでもサウンドが変化するそうなので、ご興味のある方はチャレンジされてみては如何でしょう?

HA-1、今回並べた4機種の中では価格帯が最もリーズナブルでして、最上位はこの4倍くらいのものですから
この様な比較試聴では不利になってしまう場合が多いのです。
実際お客様からも、「HA-1可哀想だよなー」という冷静で慈悲深いお声がございました。

こんな場合は、HA-1と上級セグメントに属する他モデルのサウンドを比較して頂きながら、
サウンドクオリティも価格差同様の差があったか否かで、相対的に判別してみる手があります。
本来、価格差同様の差があって当然なところですが、もしそこまでの差を感じなかったとなれば
それはHA-1のパッケージングが見事であるという意味合い。さて、皆さまはどの様に感じられましたか?




<AURALiC VEGA>  弊社SHOPページ
vegafront.jpgvegaback.jpg

香港ベースのハイエンドメーカーからリリースされるD/Aコンバータです。
海外マーケットでの評価が高く、実績もあるモデル。
島さんによりますと、「社長がぶっ飛んでる」との事w さて、どんなふうにぶっ飛んでるんでしょうか?(笑)

ぶっ飛んでるのは社長だけではありませんでした。
このVEGA、なんとES9018SのPLLロックレンジの幅までユーザー側で可変出来ます。
PLLロックレンジ、入力されるデジタルデータとの同期において、入力許容出来るジッターの程度というか範囲を規定する閾値に関係してるそう。
で、これを弄ると、伴ってプレイバックされるサウンドも変化を見せるといいます。
ESSのこのパラメータ、一時期、技術寄りの自作系オーディオマニアさんや技術者さんの間でちょっと話題になってましたね。
レンジ幅を狭めていくことによって、より音質の向上が期待できる設定項目として。
ですが、入力許容の幅なので、このレンジ幅を狭く設定し過ぎてしまうと、入力データに対するジッター許容の度合もより厳しくなりますよね。
仮に入力側の揺れがその許容範囲を超えると、D/Aコンバートする際に音切れが発生したり、場合によっては信号をロックできなくなるケースも。
つまり、まともに動作しなくなってしまうかもしれない諸刃の剣。それでも、上手くいった時の効果は折り紙付きです。
ES9018Sの場合、8通りが存在するというPLLロックレンジの設定パラメータ。
これ、機器の安定動作に直結するDACチップの設定ですから、本来はメーカー側の責任にてFIXされるべき内容と言えます。
こんな項目をユーザーに解放してしまったAURALiC VEGA、やっぱりぶっ飛んでますw

さて、手元の試聴メモです。
------------------------
女性ジャズボーカル:粒子細かい。ボーカルが艶っぽく、前に出て来てくる。伴い、奥行きがでる。少しノッテきた感じ。
ハウス・エレクトロ:余韻、響きでハイエンドっぽい雰囲気出てきた。優しいサウンド。ボーカルが丁寧に聴こえる。
クラシック:小音量と大音量の対比が心地いい。響きがよく透明度も出る。ミドルレンジの枠を超えてる。
※粒子の細かさと響きの良さを感じ、彩りと華やかな印象を持つサウンドでした。
------------------------

PLLロックレンジの切替も試してみたのですが、今回は閾値を狭くすると音切れが発生してしまいました。
うーん、とっても残念です。
島さんの解説によりますと、電源投入後1時間程度、クロックの安定に時間が必要なのだそう。ドリフトですかね?
ちなみに、安定するまではクロック系の設定メニューも出ないそうです。
イベント時は既に電源投入から1時間を越えていたんですが、やっぱりムズカシイ設定なんですね。
この調整項目、ほんとマニアック過ぎるなw

イベントの前日あたりにちょっとテストしたんですが、その時うまくロックしてたんですよ。
参考までにその時の印象を申しますと、PLLロックレンジを狭めるとサウンドがシャープに変化しました。
ギスギスとなるシャープさとは意味が違ってまして、ピシっと背筋を伸ばし居住まいを正した感じ。
好感触だったことを補足させて頂きます。

今回利用したアンプと同一メーカーでして、明るく華やかなサウンドの世界観は一貫していました。
エレクトロニクスをAURALiCに統一して、スピーカーを好みのものに選択するという
2ブランドシステムでのシンプル構成でシステムを組んでみるのもアリだな、と思いました。

・・・実はですね、VEGAの内部コンストラクションを見ますと、その点はホント真っ当なんですよ。
リニア電源だし、ディスクリートA級のアナログ段だし。オーディオ的に王道って言いますか。
うーん、外見は普通なんだけど、行動がぶっ飛んでる人って形容すればいいのかしら。

外見がぶっ飛んじゃってるのは、どちらというと次に控える人のような気がする(笑)



<exaSound e22>  弊社SHOPページ
exaSound-e22-front.jpgexaSound-e22-back.jpg

DSD11.2M対応のモデルで最近評価をメキメキと上げているモデルです。
トランジスタなボディに、384/32PCM・DSD11.2Mの再生を実現しているハイスペックモデル。グラマラスです。
元々USBのインターフェイス周りを作っていたカナダのベンダーさんだそう。
USBのコントローラとその周辺回路についてはUSBDACのキーパーツなので、当然専門的な知識と技術が必要になります。
そのキーパーツ、殆どのDACメーカーさんは外部ベンダーのソリューションに頼っている事実がその証拠。
exaSoundには自前で解決できる高度な技術的素地がありますから、完成品メーカーへと拡がる事が出来たのでしょうね。

理論的であり、技術志向の極めて強いメーカーさんですので、
ACアダプタを “あえて” 採用する電源部周辺をはじめとしてコダワリの要素がいっぱいあるのだそう。
内部構成、かなりキテます。外見はぶっ飛んでますけど、でも行動は極めてまともな人です(笑)
その中で今回ご紹介したいのは、音声APIのお話。ASIOに絶対的な信頼を置いているそうで、
USB Audio Class2.0のクラスドライバを標準実装しており、且つ一般的にCoreAudio APIを利用するMacOSXでも、
なんとexaSound提供のASIOを利用するのだそう。ノンドライバーではなく自社製ドライバをインストールする仕様です。
ですので、このモデルはMacOSXでもDSD11.2Mの再生を実現出来ている、とても数少ないDACのひとつです。
ここはさすがにUSBインタフェース分野のスペシャリストとしての面目躍如。

で、手元の試聴メモです。
------------------------
女性ジャズボーカル:サウンドステージ広い。漂う空気感とライブの雰囲気。サックスがいい。時間がゆるやかに流れる。
ハウス・エレクトロ:余韻・響き・力感・切れ、高いレベルでバランス。打ち込みのパルシブな刺激をちゃんと受ける。やっぱりサウンドステージが3Dで広い。
クラシック:ハイエンダーに評価を受けるだろうサウンド。柔と硬の対比がわかる。特に柔が魅力。サウンドステージが他のモデルより3Dで広くなる。
※サウンドステージの大きさと、透明感・余韻がとても魅力的です。ハイエンダーのからの評価が高いのがなるほど理解出来ます。
------------------------

このe22、最近モデルチェンジでリリースれた後継モデルなんですが、前作e20より明らかに良くなってる印象。
前作e20が持っていたオーディオ的なサウンドの美しさに加え、音楽の楽しさも加味されたように感じます。
元々カシコクてデキル人に、人懐っこいフレンドリーさが加わって、人間がより成熟した様な感覚かなあ。



<Resonessence Labs INVICTA MIRUS>  弊社SHOPページ
invicta_mirus.jpginvicta_mirus_rear.jpg

ESS Technologyのコアメンバーによって構成されている、カナダのResonessence Labs。
別会社ではあるものの、濃密な関係性から事実上のESSによるリファレンス・デザインと形容されております。
なので、今回の趣旨をしてこのイベントには絶対欠くことのできないブランドなのです。

このINVICTA MIRUS、パーツコストの高いES9018Sを2枚搭載しておる豪華版仕様。
つまり、ES9018Sのモノ出力チューンという事。価格も60万を超えるモデルとなっております。
アナログ段に採用されたOPアンプに並々ならぬコダワリがあるそうで、ここは理論武装も完璧だそう。(詳しくは公式webで)
機能的にみると、なんとSDカードスロットを実装しており、PCレスでもSDカード内の音源ファイルを再生可能。
PCに対するアレルギーがある方でも、レベルの高いファイルオーディオを楽しむことができるのです。

では、手元の試聴メモです。
-----------------------
女性ジャズボーカル:低域側に特徴。重量感があるが、もたつきはなく切れも感じる。太さと押し出し感、そこに影を感じる。
ハウス・エレクトロ:パルシブなキレとそれに反する落ち着きが不思議とバランスしている。重量感とパンチのあるサウンド。
クラシック:ジェントル。太くてエネルギーを持つが、決して暴れない。ミッドレンジの充実。
※ミドルレンジモデルが持つ好ましい力強さを保ちつつ、ハイエンド的空間表現要素と重厚な落ち着きが同居したサウンド。陰影あるシックな表現が印象的でした。
※特徴ある重厚で暖かみを持つサウンド基調は、スピーカーの後方に当たるシステムの真裏でケーブル結線をカチャカチャ変えていたS壱号も感じてたそう。
-----------------------

さて、ES9018Sには2種類のデジタルフィルターが標準実装されているのですが
INVICTA MIRUSには、それ以外にもオリジナルのデジタルフィルタを実装しています。
これ、ESS Technologyのチップ製品の枠内では実現できなかったことを
完成品のレベルで追加実装してみようという野心的試みらしいです。理想と究極の追及なのでしょう。
実装されているデジタルフィルターの数は、なんと7つ。
可変のデジタルフィルターを持つDACは少しずつ増えてきましたが、7つって数はちょっと多いぞw
その設定パラメータ、ユーザーに全部いじらせてくれるのかよ。ホントに驚き。

実際に試聴したパラメータは、個性の違う以下の3種。
---------
1.Fast Rolloff ⇒ ES9018S標準実装フィルタ <周波数特性重視型>
2.Linear Phase Fast Rolloff ⇒ Resonessence Labsが求めた理想 <数学的特性に対し特に配慮した周波数特性重視型>
3.Linear Phase Apodizing ⇒ Resonessence Labsオリジナル <天体観測向ノイズフィルタがベースだそう>
----------

1を基準にすると、こんな感じの変化を感じました。
2ー 精密な音。ちょっと耳につく場合があるかもしれない
3ー 表情がやわらかく、押し出し感が出る

これ、おそらくは個々人の好みで意見が別れると思います。
ちなみに、日本のマーケットではFast Rolloff系のフィルタが好まれるそうなのですが、
アメリカなどではApodizingが好まれる傾向にあるらしいのです。



うーん、これら4機種、全部ES9018Sなんですよねー。サウンド、それぞれ別モノ。魅力も違うし。
言葉って、こういう事を伝えるのには無力ですねー。うーん、書き手としてかなり苦しいw
exaSound e22とResonessence Labs INVICTA MIRUSなんて、方向性が全く違うんですもの。
クラリティとかトランスペアレンシーにウェイトを置いたハイエンドサウンドか、
重量感や力強さ、エネルギー感にウェイトを置いたシックなハイエンドサウンドか、そんな感じ。
OPPO Digital HA-1やAURALiC VEGAも、それらとは魅力が全然違いますし。
DACチップって構成要素のひとつに過ぎない事を実感。絶対的な指標じゃないですね。

イベント終了後、何人かの顔見知りの方に印象をお伺いしましたところ、
好印象を持たれたD/Aコンバータはそれぞれでバラバラ(笑) 好みってこういう事なんですね。

ワタシもそうでしたし、ご参加の皆さんにも仰って頂いたのですが、
「マニアックで面白いイベントでした」っと。ウレシイです。ありがとうございます。

2/14までは、このイベントと同一の環境で全4機種をご試聴頂けるようにしております。
イベントに参加できなかったぜ、チキショー!って方。前々から試聴してみたくって興味津々な方。
イベントじゃ聴き足りなかったんだわって方。次はオレの音源で聴かせてくれよー!って方。
そんな迷える皆さんをオリオスペックの試聴ルームにてお待ちしております。音源片手にどうぞご来店ください。



やっぱりですね、ハードはちゃんと試聴して決めないといけないんだなーと改めて実感。
雑誌や他人様のご意見ではなく、皆さん自身のお好みで。どうぞ実体験にて発見してくださいませ。
探すのは、あなたにとってのオンリーワン。

そんなお手伝い、オリオスペックで承りますよ。
店舗に無い試聴機もありますので、聴きたいモデルを事前にご相談ください。
試聴機の借り受けが出来る機種であれば、あなたのためにご用意させて頂きます。
皆さんのいつもお聞きになっている楽曲で是非オーディションしてください。
そして、ワタシ達と「あーだのこーだの」ってオーディオ与太話をしませんか?(笑)
お問い合わせ、ご来店、心よりお待ちしております。

【追記】
エミライ様扱いの製品につきましては、為替レートの関係で、2015/3/1より値上げの予定です。
ご検討中のお客様は、今が従来価格でご提供できる最後のチャンス。どうぞお見逃しなく。

 
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