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PCオーディオ・ネットオーディオ情報&レビュー
担当SによるPCオーディオに関するあれこれ(非公式)
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【皆様からのコメント】3名の女性アーティストによるアコースティックライブ&懇親会を終えて その3
【ご協力頂きました皆様からのコメントをご紹介させて頂きます】

その場には演者さん、録音エンジニア、再生システム構築と3つの要素、想いがあります。
今回お世話になった皆さんにそれぞれの思いと感想をお伺いしました。


まずはレコーディングをご担当頂きましたお二方より。

<PCM-D100実験録音ご担当 S社Hさん>

会社で録音を聴きなおしてみましたが、あの録音ポジションでは基本直接音がメインで
ライブハウスの残響はあまり無い音になっています。(部屋の癖等はありますが)
本当はもうちょっと響きを入れたかったのですが、スピーカー再生だと厳しかったので断念しましたが、、、

スピーカーでの再生が有るので部屋の響きは極力入れないように
なるべく音源に対してオンマイク(直接音のみ)で録るようなポジションにしました。

なぜ部屋の響き(間接音)を入れないかというと、
スピーカー再生時に録音に響きが入っていると2回分の間接音を聴くことになり
音が濁ったり定位が分らなくなったりするからです。

実際に6重奏の時、会場の響きとスピーカーからの音がちょっと大きめだったので
生演奏とのバランスが今一つと感じましたが、何とか6人で演奏しているように聴こえたんじゃないかと思います。


<レコーディングエンジニア 同人音楽サークル「ヴェクセルドミナンテ」を運営されているserierilさん>

今回、バックアップ録音を担当したserierilです。
私の方では、PCMとDSDを比較するためにどちらも同時に録音していました。
機材は以下の通りです。
------------------------------
Mic:Schoeps MSTC64U,Earthworks QTC40pair,同 TC30pair
MicPreamp:Millennia HV-3D-8
Mixer:Mackie 1402-VLZ3
PCM ADC:Lynx Aurora8
DSD ADC:TASCAM DV-RA1000HD
DSDはミキサーでStereoにし、PCMは各マイクの音を個別に録音しPC上でStereoにしました。
-------------------------------

s-recブース02.jpg
※これ、serierilさんの私物機材一式

SECOND STEP様での録音は初めてということもあり、あまり奇をてらうことなくオーソドックスな録音を心がけました。
つまり、オフマイクで演奏全体を雰囲気を含めて捉え、オンマイクでその補助をするという形です。
実験録音の兼ね合いもありピアノの音量を落とさざるを得なかったため、ピアノにオンマイクを立てました。
今回の録音では名機Schoeps MSTC64Uを使うことができ、
まさしくPCMとDSDの聴き比べにふさわしい機種構成になったのではないかと思います。
聴き比べてみますと、世間一般に言われている通り、DSDはナチュラル、PCMはガッツのある音に聴こえます。
PCMには編集が出来ると言うメリットがありますが、このニュアンスの違いは後々の編集ではカバーし切れない違いです。

今回のイベントは、生の音と録音したDSD/PCMの音を聴き比べられるという、とても貴重な機会になったと思います。
DSDとPCMの音の違いから、どちらの音が自分のオーディオシステムに合っているか、
どちらの音が生演奏の録音にふさわしいかまで、思いをはせるのも一つの楽しみ方かと思います。


続きましては、今回演奏を楽しませて頂きましたアーチストの御三方。
s-御三方01.jpg

<ヴァイオリン 皆川真里奈さん>

まずは、オリオスペックさん、1周年おめでとうございます。
今年もまたお声がけいただき、大変光栄でした。

オリオスペックさんの企画では私達がいつもやっている「演奏を聴く」コンサートとはまた少し違う
「音を聴く」コンサートということを念頭に置き、しっかりとしたクラシックからポップス、ボカロカバーまで異なるジャンル、
そして編成も、フルート&ピアノ、ヴァイオリン&ピアノ、そして3人でのトリオと聴き比べができるように選曲構成しました。

録音実験ですが、昨年のリニューアルオープンでは独奏を重ねる内容でしたので、
今回は大編成の厚みをぜひ体験していただければと思い、
3人同時録音を重ねて6重奏にという試みをご提案させていただきました。

この録音にはいくつかポイントがあり、まず、1回の録音の中に、それぞれ音量や指向性の違う3種類の楽器と、
マイクとの位置関係による音量バランスをとる作業が必要という点。
そしてもう一つ、2回目に重ねる際はそれプラス、スピーカーからの音のリアルさを考え、
それも踏まえて1回目の録音の立ち位置を決める必要があるのと、
スピーカーから出る音量と生演奏とのバランスをいかに取るか、という点です。

結果、この実験で多重録音したものを聴くと、奏者でもどれが1回目の演奏でどれが2回目の演奏なのか、
区別がつかないほどのまるで「6人」同時録音のようなリアルな録音音源となりました。

レコーディングスタジオでの仕事の記憶を呼び起こしながらの取り組みでしたが演奏家としても大変面白い内容で、
貴重な機会をくださったオリオスペックさんには心から感謝しております。

当日MCでも話ましたが、今度リアルなレコーディングスタジオでのレコーディング見学会もぜひ企画してみてください。
ありがとうございました。

<ピアノ 野口紗依子さん>

フォーマットの違いでここまで違う音が聴こえてくるのは驚きで非常に面白かったです。
二重録音の際も、一度目に弾いた音なのか今弾いている音なのか、楽しい困惑を経験させていただきました(笑)
普段は生演奏を主にしておりますが、良き音で後々形に残しそれをまた誰かに聴いていただくということの大切さ
貴重さを改めて感じました。自分の普段使用しているスピーカーやヘッドホンなども見直してみます。
そして、アットホームな空間でのコンサートとても楽しく演奏させていただきました。
ありがとうございました!

<フルート 小澤恭子さん>

スピーカーから聴こえる音が生音と間違えるほどだったので、
重ねて演奏する際に自分の音が2つ聴こえるの不思議な感覚でした。
とても貴重な体験をさせてもらい有難いです。
録音機材などに興味がでました!


今回イベント趣旨にご賛同頂き、ライブ会場としてご協力頂きました、淡路町「ライブ&バー セカンドステップ」

<セカンドステップ 高野さん>

この度、オリオスペック様におかれましては、イベントスペース開設1周年おめでとうございました。
今回、DSD録再実験という試みの中で、実際に録音されたものと生音の間には、
いろいろな価値観が介在しているかということを実感できるイベントだったと思います。
このようなイベントは、通例、大型無響室や音場再現性に優れた録音スタジオなどで行われる事がほとんどですが、
実際に音楽が常に演奏される場で行われた事に大きな意味を感じています。
また、その場所として当店が選ばれた事は嬉しく思います。

当日は日頃よりオーディオを楽しむ多くの方にご来場頂き、
まずは「生の音」に触れる感覚を多いに楽しんで頂けたのではないかと感じております。
この演奏家による「生の音」が生まれる過程というのは、どこかで作曲した人がいて、
その意図を酌んで「演奏する人」というフィルター(=価値観)を通したものであります。
それは録音物においても、「その場に存在する音を録音した人」の価値観、
そして、「その音を再生しようとした人」の価値観を通したものであるという、
半ば共通する部分があるという事を改めて思い返して頂き、
その上で、その価値観をそれぞれで大切にしようと思って頂けたら幸いと思います。

今回のイベントの準備にあっては、空気感をよりリアルに記録できるというDSD録音の特性上、
エアコンのノイズや、当店の構造上の元々持つ特性、あるいは、「ライブ演奏用」に設置された設備の仕様特性など、
普段はあまり深く意識しない部分について、再認識する事ができました。
なかなかこういったイベントのご要望を頂く機会は少なく、こういった「音」に焦点をあてたイベントを行えるのは、
静音PCとオーディオPCに焦点をあてたオリオスペック様ならではと感じます。
ぜひ、またご用命頂けますと幸いに思います。
この度はありがとうございました。


▽その他ご支援頂いた皆様のご紹介

<秋葉原 味の萬楽 古室真由実さん>

会場受付並びに懇親会でのカウンター業務でご支援頂きました。
慌ただしい中、円滑な進行を実現してくださいました事、御礼申し上げます。
古室さんとセカンドステップ滝田さん、そしてオリオスペックで出来る三角形の真ん中には、
なんと皆川さんがどどーんと存在しておるのです。不思議な事に、実は皆浅からぬご縁な関係だったのです(笑)

<今井商事株式会社様>

ベルリンフィルハーモニーホールの常設マイクロフォンとして採用されるブランド、名門SCHOEPS。
ORTFステレオ録音用マイクロフォン SCHOEPS MSTC-64Ugについて機材のご協力を頂きました。
こちらも御礼申し上げます。

以上となります。

 
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