【概要のご報告】3名の女性アーティストによるアコースティックライブ&懇親会を終えて その2
▽開催までの経緯
今回の一周年イベントは、「第一回のゲストとしてお招きした皆川真里奈さんを再び」 と決めていたのです。
でも、それだけでは面白みや刺激、そして緊張なんてものも生まれることはありませんので、
いつも会場として利用しているオリオスペックのイベントスペースを飛び出す事にしました。
あまりにも突飛なアイデアではありましたが、これが強力且つ強烈な “S壱号のヒラメキ” でございます。
いや、なんかしっくり来ないな。“突然の思いつき” ですかね?(笑)
白羽の矢を立てましたのは、神田淡路町にババーンと居を構える 「ライブ&バー セカンドステップ」さん。
ここは普段、皆川さんがご自身のライブをなさっているお馴染みのライブハウスなのです。
様々御相談を差し上げました結果、セカンドステップの滝田さん、高野さんより快諾頂き、実現できる運びとなりました。
もちろん、生演奏のレコーディングありきで企画したイベントです。
「素人録音集団 チーム・オリオスペックじゃ、今回は流石にヤバくね?」という事で、
DSDレコーディングやハイレゾレコーディングの経験が豊富なお二方に協力のお願いを差し上げた次第。
おひとりは、かの同人音楽サークル “ヴェクセルドミナンテ” を運営されているserierilさん。
おふたり目は、これまた “知る人ぞ知る、ハイレゾを含めたデジタルオーディオ界隈でちょっとスゴイ方” S社Hさん。
ご両名にもご快諾頂きまして、「さあ役者は揃った!」のでございます。
さて皆川さんですが、第一回イベントの折、演奏のみならずイベント企画骨子においても多大なるご支援を頂きました。
アーチストとしての視点に加え、プロデューサー的視点をも合わせ持っていらっしゃる彼女のセンスに今回も期待しまして、
野口紗依子さんと小澤恭子さんを加えたヴァイオリン・ピアノ・フルートのユニットをご推薦頂いたのです。
PCM-D100でのDSD64を使った「オーバーダビング実験で一人バイオリン三重奏を作ってみた」と言う “とんでもない企画” も、
実は彼女が深く関わっています。まずは例により “S壱号の突然の思いつき” からネタフリが始まりまして、
何故かそれに共鳴する皆川さんによってバンバンアイデアが出されたのであります。火に油を注いだ様なもんですね、ハイ。
そんな強烈カウンターに、「マジか、それはオモシロイ!」とあっさり乗れちゃうS壱号も相当ぶっ飛んでると思うのですが(笑)
第一回のこの狂気なる実験は大変な好評を博しまして、あれから一年経った今回も同様の事をやってみたかったのです。
音がどうのとか、それそのものに意味があるかないかなんてどうでもよくってね。だって、面白かったんですもの。
結局のところ、オリオスペックのイベントは 『ノリと勢い』 ってとこなんでしょうねえ。
< S壱号と共鳴し、予想だにしない方向の企画を毎度ぶち上げる “影のプロデューサー” >
< ノリと勢いをもって猛烈に準備中の図。記憶だと本番前日深夜 (ToT) >
▽当日の概要とそこで私どもがお伝えしたかった事
イベントは、以下のプログラムで進行しました。
<第一部・前半戦>
【ライブ演奏 & アーカイブ試聴用楽曲・配布用楽曲の同時収録】
・皆川真里奈さん・野口紗依子さん・小澤恭子さんによるヴァイオリン・ピアノ・フルートの生ライブを
演奏と同時に、DSD64とPCM24bit/88.2kHzでネイティブ録音してみました。
・ここでのアーカイブデータは、後半戦で未編集のまま試聴致します。録って出しです。
-----------------------------
『演奏楽曲』
・愛の挨拶(ヴァイオリン・フルート・ピアノ)
-----------------------------
『収録に利用した機材』
・レコーディングエンジニアのserierilさん私物機材一式 (詳細はこちらの記事のコメントをご参照)
・かのSCHOEPS ORTFステレオマイクフォン MSTC-64Ug も使ってます! (ご協力:今井商事様)
『収録したフォーマットとサンプルレート』
・DSD64 (2.8MHz)
・PCM24bit/88.2kHz
・レコーディングの担当は、“ヴェクセルドミナンテ” serierilさん
-----------------------------
『このプログラムでのテーマ / やってみたかった事』
・ DSDとPCMのサウンド基調について比較するため、それぞれをネイティブでガチ録音してみよう!
・「ただシンプルにライブを収録するという手段をとると、どんな結果がもたらされるのか?」という点をご体験頂こう!
⇒ 空調ノイズも含め、ライブ会場のありのままをガッツリ収録してしまおう!
⇒ みんな、そういう環境の音を意識して聴いた事ないじゃん? じゃ、経験してみましょうよ。
・編集不能なDSDレコーディングによって掛かる、演者や録音側への緊張や負担を現場で見て頂こう!
⇒ アナログレコードでいうと、ダイレクトカッティングという事ですね。
< 会場後方に設置したレコーディングブース。実はめちゃくちゃ本気モード >
< 今回最大の隠し玉、SCHOEPS ORTFステレオマイクフォン MSTC-64Ug >
【多重録音実験】 〜 超原始的オーバーダビングで六重奏を完成させてみた
・オーディオ的には掟破りというべきか。無理難題をやっちゃうっていいますか(笑)
・“生音と再生音” という、「そこんとこ解かってるよね?」的暗黙の了解をあえて無視してみる確信犯的試み。
・そこに意味があるかないか?ではなく、ただただオモシロイから再びやってみたかった実験なのです。
-----------------------------
『演奏楽曲』
・リベルタンゴ(ヴァイオリン・フルート・ピアノでの六重奏)
-----------------------------
『実現手法』
・リベルタンゴを3楽器使いつつ、それぞれ別パートで生演奏 ⇒ 一回目の録音
・一回目の収録音源をオーディオで再生しながら、さらに別パートを生演奏 ⇒ 二回目の録音(原始的オーバーダビング)
・二回目の収録音源を試聴し、六重奏がちゃんと成立しているかどうかを皆さんで試し聴き
-----------------------------
『収録に利用した機材とフォーマット』
・SONY PCM-D100(DSD64で収録・S社Hさんレコーディング担当)
・本当に困ってしまった本体(マイク)の設置位置は、S社Hさんの執念によって確定
-----------------------------
『このプログラムでのテーマ / やってみたかった事』
・成功か?失敗か?、音がイイかワルイか?より、制作過程のドタバタも含めて “オトナのお遊び” をお楽しみ頂く
・ダビングによる六重奏を実現するために、アーチストさんがどの様な工夫をしてきたのか?
⇒ 楽器それぞれの指向特性や音量を勘案し再生時の状態を想像。これを演奏時の立ち位置によって調整する
⇒ ピアノの場合、一人で弾く曲を二分割にし、二回にわけて演奏。合わせる事で一人連弾を成立させる
⇒ 音量で負けてしまうフルートは、強い音などを多用し他の楽器の音に埋もれないよう工夫
・「DSDはそのままでは編集出来ない」という点をアピール
・一発録音によってかかる、演者の緊張や負担、録音側の負荷をリアルタイムでお客さんに見てもらう
⇒ DSDフォーマットのままでは事実上編集不能なので、PCMの様な別録り・編集という手が使えない
⇒ PCM-D100の設置位置など、実はリハーサルから相当に苦労してます
・演者さんが演奏中に感じた、スピーカーからのDSD64サウンドについて印象を伺う
⇒ 「二回目の演奏中、一瞬、今自分が演奏している音が分からなくなりそうで困惑してしまう」
⇒ 「自分の音がふたつあるように聴こえる不思議な感覚」
< 画面右手のマイクスタンド上方にPCM-D100。この位置決めが大変でした。H氏苦心の作。>
※御三方の立ち位置にも、実は計算と工夫があるのです
※本ページ末の会場全景の画像もご参照ください。ステージとPCM-D100の位置関係が把握できます
<第一部・後半戦>
【収録音源聴き比べ】
・第一部前半戦ライブの収録音源を同じステージ上に設置したオーディオシステムから再生
・プロ用録音機材でネイティブ録音された音源を基準としての “DSD64 vs ハイレゾPCM24bit/88.2kHz”
・未編集の取って出しを試聴。特にDSDフォーマットは、そのままでは全然編集できないという点がポイント。
-----------------------------
『再生楽曲』
・愛の挨拶(第一部・前半戦収録音源)
・フォーマット/サンプルレート: DSD64 及び PCM24bit/88.2kHz (serierilさんレコーディング担当)
----------------------
『再生機材一式』
・PC / RENDERER: Oliospec Ritomo2 DSD Play (Windows8.1) / Sygnalyst HQPLAYER3
・DAC / PREAMP: Mytek Digital Manhattan DAC/PREAMP
・POWERAMP: ATOLL AM100se (セカンドステップ様常設機材)
・SPEAKER: DYNAUDIO FOCUS360(セカンドステップ様常設機材)
----------------------
『このプログラムでのテーマ / やってみたかった事』
・楽しんだばかりの生演奏とアーカイブをその場のステージで比較試聴してみる
・フォーマットに合わせてネイティブ録音されたアーカイブを元に、DSDとPCMにおける音質基調の差違をご体験頂く
・未編集アーカイブである事を逆手に、演奏中に存在していた空調ノイズや音楽以外の音についても体感して頂く
・レコーディングやアーカイブについて、少しだけ興味・関心を持って頂く事を狙いとする
・レコーディングエンジニア側の狙いや演奏したアーチスト側がそのアーカイブを聴いた印象・感想もご披露する
< レコーディングについて解説してくださる、“ヴェクセルドミナンテ” serieril氏 >
< アーチストの視点から感想を語ってくださった御三方 >
< 再生用機材その1: PC / DAC&PREAMP / SPEAKER (準備中の図) >
< 再生用機材その2: POWERAMP >
【通常ライブ演奏】
皆川真里奈さん・野口紗依子さん・小澤恭子さんによるヴァイオリン・ピアノ・フルートの生ライブを思い切り
-----------------------------
『演奏楽曲』
・千本桜(ヴァイオリン・ピアノ)
・サマー(フルート・ピアノ)
・フィガロの結婚序曲(ヴァイオリン・フルート・ピアノ)
・私のお父さん(ヴァイオリン・フルート・ピアノ)
・風笛(ヴァイオリン・フルート・ピアノ)
・ニューシネマパラダイス(ヴァイオリン・フルート・ピアノ)
・この素晴らしき世界(ヴァイオリン・フルート・ピアノ)
・チャルダッシュ(ヴァイオリン・フルート・ピアノ)
----------------------
『このプログラムでのテーマ / やってみたかった事』
・理屈抜きで、御三方の生演奏を目いっぱいお楽しみいただく
・そこにS壱号もS弐号も要らない(笑)
< 御三方、愛あふれる演奏をなさるの図 >
<第二部>
【懇親会】
・ご参加の皆さんでフリートーク
・オリオスペックイベントお馴染み、S壱号S弐号とお客さんによる漫談タイム
・一緒に飲んで食べて。立場が違えど、音楽やオーディオが好きな者同士で仲良くなって頂きたく。
【体験セミナー: 真里奈先生による、みんなでヴァイオリニストが聴いているヴァイオリンの音を聴いてみよう】
・真里奈先生のヴァイオリンを構えさせてもらい、弓を持った先生に試し弾きしてもらう
・耳からの弦の響きだけでなく、骨伝導を通じてボディの共鳴も身体で感じ取ってみる
⇒ これは貴重な体験! なんと、音が重いのですよ! 押し出し感というか、太いんです! イメージ変わります。
⇒ ヴァイオリニストさんとリスナーが聴いているヴァイオリンのサウンドって違うんですねー。
⇒ これ、S社Hさんの要望に応える形で急遽開催されました。20人以上のお客さんが生徒になって体験してます。
< 真里奈先生より教えを受ける、オリオスペック・ストレージ担当M氏 >
▽当日ご来場頂きましたお客様について
一年間、兎に角も諦めずにハイレゾで突っ走ってきたわけでございます。
「お客さんがたった一名」なんて深夜イベントも実際やっちまいましたが、正直めげることもありませんでした。
そんな無鉄砲な私どもを見かねたのか、少なからずいらっしゃる熱心な常連イベント参加者様方にも支えて頂き、
とても恵まれつつ、そして大変ウレシイこの日へと繋がった様に思うのです。
また、ハイレゾへの興味が高かったり、オーディオをご趣味になさるユーザーサイドの皆様方だけではなく、
メーカーエンジニアさんや販社の方、オーディオ評論家さん、オーディオメディアの方という業界サイドの皆様にも
足を運んで頂けるようになりました。さらに嬉しいことには、音楽制作を本業となさるプロフェッショナルの方や
アーチストさんにも関心を寄せて頂くようになったのが、ここ数か月の出来事といったところです。
そんな多様なバックボーンを持つ皆様が大勢この場に会してくださいました事実、
イベントの企画に携わる一スタッフとしまして、これほどの喜びに変わるものはございません。
この場をお借りしまして、ご来場頂きましたすべての皆さまに篤くお礼申し上げます。
これからも一緒に、音楽でパーッと盛り上がりましょうね!
< ご来場頂きましたお客様とアーチストの御三方、そして “ヒラメキの人(笑)” S壱号 >
以上、簡単ですが概要のご報告となります。
(記: S弐号)
イベント関係者の声(その3)へ続く
今回の一周年イベントは、「第一回のゲストとしてお招きした皆川真里奈さんを再び」 と決めていたのです。
でも、それだけでは面白みや刺激、そして緊張なんてものも生まれることはありませんので、
いつも会場として利用しているオリオスペックのイベントスペースを飛び出す事にしました。
あまりにも突飛なアイデアではありましたが、これが強力且つ強烈な “S壱号のヒラメキ” でございます。
いや、なんかしっくり来ないな。“突然の思いつき” ですかね?(笑)
白羽の矢を立てましたのは、神田淡路町にババーンと居を構える 「ライブ&バー セカンドステップ」さん。
ここは普段、皆川さんがご自身のライブをなさっているお馴染みのライブハウスなのです。
様々御相談を差し上げました結果、セカンドステップの滝田さん、高野さんより快諾頂き、実現できる運びとなりました。
もちろん、生演奏のレコーディングありきで企画したイベントです。
「素人録音集団 チーム・オリオスペックじゃ、今回は流石にヤバくね?」という事で、
DSDレコーディングやハイレゾレコーディングの経験が豊富なお二方に協力のお願いを差し上げた次第。
おひとりは、かの同人音楽サークル “ヴェクセルドミナンテ” を運営されているserierilさん。
おふたり目は、これまた “知る人ぞ知る、ハイレゾを含めたデジタルオーディオ界隈でちょっとスゴイ方” S社Hさん。
ご両名にもご快諾頂きまして、「さあ役者は揃った!」のでございます。
さて皆川さんですが、第一回イベントの折、演奏のみならずイベント企画骨子においても多大なるご支援を頂きました。
アーチストとしての視点に加え、プロデューサー的視点をも合わせ持っていらっしゃる彼女のセンスに今回も期待しまして、
野口紗依子さんと小澤恭子さんを加えたヴァイオリン・ピアノ・フルートのユニットをご推薦頂いたのです。
PCM-D100でのDSD64を使った「オーバーダビング実験で一人バイオリン三重奏を作ってみた」と言う “とんでもない企画” も、
実は彼女が深く関わっています。まずは例により “S壱号の突然の思いつき” からネタフリが始まりまして、
何故かそれに共鳴する皆川さんによってバンバンアイデアが出されたのであります。火に油を注いだ様なもんですね、ハイ。
そんな強烈カウンターに、「マジか、それはオモシロイ!」とあっさり乗れちゃうS壱号も相当ぶっ飛んでると思うのですが(笑)
第一回のこの狂気なる実験は大変な好評を博しまして、あれから一年経った今回も同様の事をやってみたかったのです。
音がどうのとか、それそのものに意味があるかないかなんてどうでもよくってね。だって、面白かったんですもの。
結局のところ、オリオスペックのイベントは 『ノリと勢い』 ってとこなんでしょうねえ。
< S壱号と共鳴し、予想だにしない方向の企画を毎度ぶち上げる “影のプロデューサー” >
< ノリと勢いをもって猛烈に準備中の図。記憶だと本番前日深夜 (ToT) >
▽当日の概要とそこで私どもがお伝えしたかった事
イベントは、以下のプログラムで進行しました。
<第一部・前半戦>
【ライブ演奏 & アーカイブ試聴用楽曲・配布用楽曲の同時収録】
・皆川真里奈さん・野口紗依子さん・小澤恭子さんによるヴァイオリン・ピアノ・フルートの生ライブを
演奏と同時に、DSD64とPCM24bit/88.2kHzでネイティブ録音してみました。
・ここでのアーカイブデータは、後半戦で未編集のまま試聴致します。録って出しです。
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『演奏楽曲』
・愛の挨拶(ヴァイオリン・フルート・ピアノ)
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『収録に利用した機材』
・レコーディングエンジニアのserierilさん私物機材一式 (詳細はこちらの記事のコメントをご参照)
・かのSCHOEPS ORTFステレオマイクフォン MSTC-64Ug も使ってます! (ご協力:今井商事様)
『収録したフォーマットとサンプルレート』
・DSD64 (2.8MHz)
・PCM24bit/88.2kHz
・レコーディングの担当は、“ヴェクセルドミナンテ” serierilさん
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『このプログラムでのテーマ / やってみたかった事』
・ DSDとPCMのサウンド基調について比較するため、それぞれをネイティブでガチ録音してみよう!
・「ただシンプルにライブを収録するという手段をとると、どんな結果がもたらされるのか?」という点をご体験頂こう!
⇒ 空調ノイズも含め、ライブ会場のありのままをガッツリ収録してしまおう!
⇒ みんな、そういう環境の音を意識して聴いた事ないじゃん? じゃ、経験してみましょうよ。
・編集不能なDSDレコーディングによって掛かる、演者や録音側への緊張や負担を現場で見て頂こう!
⇒ アナログレコードでいうと、ダイレクトカッティングという事ですね。
< 会場後方に設置したレコーディングブース。実はめちゃくちゃ本気モード >
< 今回最大の隠し玉、SCHOEPS ORTFステレオマイクフォン MSTC-64Ug >
【多重録音実験】 〜 超原始的オーバーダビングで六重奏を完成させてみた
・オーディオ的には掟破りというべきか。無理難題をやっちゃうっていいますか(笑)
・“生音と再生音” という、「そこんとこ解かってるよね?」的暗黙の了解をあえて無視してみる確信犯的試み。
・そこに意味があるかないか?ではなく、ただただオモシロイから再びやってみたかった実験なのです。
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『演奏楽曲』
・リベルタンゴ(ヴァイオリン・フルート・ピアノでの六重奏)
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『実現手法』
・リベルタンゴを3楽器使いつつ、それぞれ別パートで生演奏 ⇒ 一回目の録音
・一回目の収録音源をオーディオで再生しながら、さらに別パートを生演奏 ⇒ 二回目の録音(原始的オーバーダビング)
・二回目の収録音源を試聴し、六重奏がちゃんと成立しているかどうかを皆さんで試し聴き
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『収録に利用した機材とフォーマット』
・SONY PCM-D100(DSD64で収録・S社Hさんレコーディング担当)
・本当に困ってしまった本体(マイク)の設置位置は、S社Hさんの執念によって確定
-----------------------------
『このプログラムでのテーマ / やってみたかった事』
・成功か?失敗か?、音がイイかワルイか?より、制作過程のドタバタも含めて “オトナのお遊び” をお楽しみ頂く
・ダビングによる六重奏を実現するために、アーチストさんがどの様な工夫をしてきたのか?
⇒ 楽器それぞれの指向特性や音量を勘案し再生時の状態を想像。これを演奏時の立ち位置によって調整する
⇒ ピアノの場合、一人で弾く曲を二分割にし、二回にわけて演奏。合わせる事で一人連弾を成立させる
⇒ 音量で負けてしまうフルートは、強い音などを多用し他の楽器の音に埋もれないよう工夫
・「DSDはそのままでは編集出来ない」という点をアピール
・一発録音によってかかる、演者の緊張や負担、録音側の負荷をリアルタイムでお客さんに見てもらう
⇒ DSDフォーマットのままでは事実上編集不能なので、PCMの様な別録り・編集という手が使えない
⇒ PCM-D100の設置位置など、実はリハーサルから相当に苦労してます
・演者さんが演奏中に感じた、スピーカーからのDSD64サウンドについて印象を伺う
⇒ 「二回目の演奏中、一瞬、今自分が演奏している音が分からなくなりそうで困惑してしまう」
⇒ 「自分の音がふたつあるように聴こえる不思議な感覚」
< 画面右手のマイクスタンド上方にPCM-D100。この位置決めが大変でした。H氏苦心の作。>
※御三方の立ち位置にも、実は計算と工夫があるのです
※本ページ末の会場全景の画像もご参照ください。ステージとPCM-D100の位置関係が把握できます
<第一部・後半戦>
【収録音源聴き比べ】
・第一部前半戦ライブの収録音源を同じステージ上に設置したオーディオシステムから再生
・プロ用録音機材でネイティブ録音された音源を基準としての “DSD64 vs ハイレゾPCM24bit/88.2kHz”
・未編集の取って出しを試聴。特にDSDフォーマットは、そのままでは全然編集できないという点がポイント。
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『再生楽曲』
・愛の挨拶(第一部・前半戦収録音源)
・フォーマット/サンプルレート: DSD64 及び PCM24bit/88.2kHz (serierilさんレコーディング担当)
----------------------
『再生機材一式』
・PC / RENDERER: Oliospec Ritomo2 DSD Play (Windows8.1) / Sygnalyst HQPLAYER3
・DAC / PREAMP: Mytek Digital Manhattan DAC/PREAMP
・POWERAMP: ATOLL AM100se (セカンドステップ様常設機材)
・SPEAKER: DYNAUDIO FOCUS360(セカンドステップ様常設機材)
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『このプログラムでのテーマ / やってみたかった事』
・楽しんだばかりの生演奏とアーカイブをその場のステージで比較試聴してみる
・フォーマットに合わせてネイティブ録音されたアーカイブを元に、DSDとPCMにおける音質基調の差違をご体験頂く
・未編集アーカイブである事を逆手に、演奏中に存在していた空調ノイズや音楽以外の音についても体感して頂く
・レコーディングやアーカイブについて、少しだけ興味・関心を持って頂く事を狙いとする
・レコーディングエンジニア側の狙いや演奏したアーチスト側がそのアーカイブを聴いた印象・感想もご披露する
< レコーディングについて解説してくださる、“ヴェクセルドミナンテ” serieril氏 >
< アーチストの視点から感想を語ってくださった御三方 >
< 再生用機材その1: PC / DAC&PREAMP / SPEAKER (準備中の図) >
< 再生用機材その2: POWERAMP >
【通常ライブ演奏】
皆川真里奈さん・野口紗依子さん・小澤恭子さんによるヴァイオリン・ピアノ・フルートの生ライブを思い切り
-----------------------------
『演奏楽曲』
・千本桜(ヴァイオリン・ピアノ)
・サマー(フルート・ピアノ)
・フィガロの結婚序曲(ヴァイオリン・フルート・ピアノ)
・私のお父さん(ヴァイオリン・フルート・ピアノ)
・風笛(ヴァイオリン・フルート・ピアノ)
・ニューシネマパラダイス(ヴァイオリン・フルート・ピアノ)
・この素晴らしき世界(ヴァイオリン・フルート・ピアノ)
・チャルダッシュ(ヴァイオリン・フルート・ピアノ)
----------------------
『このプログラムでのテーマ / やってみたかった事』
・理屈抜きで、御三方の生演奏を目いっぱいお楽しみいただく
・そこにS壱号もS弐号も要らない(笑)
< 御三方、愛あふれる演奏をなさるの図 >
<第二部>
【懇親会】
・ご参加の皆さんでフリートーク
・オリオスペックイベントお馴染み、S壱号S弐号とお客さんによる漫談タイム
・一緒に飲んで食べて。立場が違えど、音楽やオーディオが好きな者同士で仲良くなって頂きたく。
【体験セミナー: 真里奈先生による、みんなでヴァイオリニストが聴いているヴァイオリンの音を聴いてみよう】
・真里奈先生のヴァイオリンを構えさせてもらい、弓を持った先生に試し弾きしてもらう
・耳からの弦の響きだけでなく、骨伝導を通じてボディの共鳴も身体で感じ取ってみる
⇒ これは貴重な体験! なんと、音が重いのですよ! 押し出し感というか、太いんです! イメージ変わります。
⇒ ヴァイオリニストさんとリスナーが聴いているヴァイオリンのサウンドって違うんですねー。
⇒ これ、S社Hさんの要望に応える形で急遽開催されました。20人以上のお客さんが生徒になって体験してます。
< 真里奈先生より教えを受ける、オリオスペック・ストレージ担当M氏 >
▽当日ご来場頂きましたお客様について
一年間、兎に角も諦めずにハイレゾで突っ走ってきたわけでございます。
「お客さんがたった一名」なんて深夜イベントも実際やっちまいましたが、正直めげることもありませんでした。
そんな無鉄砲な私どもを見かねたのか、少なからずいらっしゃる熱心な常連イベント参加者様方にも支えて頂き、
とても恵まれつつ、そして大変ウレシイこの日へと繋がった様に思うのです。
また、ハイレゾへの興味が高かったり、オーディオをご趣味になさるユーザーサイドの皆様方だけではなく、
メーカーエンジニアさんや販社の方、オーディオ評論家さん、オーディオメディアの方という業界サイドの皆様にも
足を運んで頂けるようになりました。さらに嬉しいことには、音楽制作を本業となさるプロフェッショナルの方や
アーチストさんにも関心を寄せて頂くようになったのが、ここ数か月の出来事といったところです。
そんな多様なバックボーンを持つ皆様が大勢この場に会してくださいました事実、
イベントの企画に携わる一スタッフとしまして、これほどの喜びに変わるものはございません。
この場をお借りしまして、ご来場頂きましたすべての皆さまに篤くお礼申し上げます。
これからも一緒に、音楽でパーッと盛り上がりましょうね!
< ご来場頂きましたお客様とアーチストの御三方、そして “ヒラメキの人(笑)” S壱号 >
以上、簡単ですが概要のご報告となります。
(記: S弐号)
イベント関係者の声(その3)へ続く