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PCオーディオ・ネットオーディオ情報&レビュー
担当SによるPCオーディオに関するあれこれ(非公式)
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【御礼】iFI-Audio Retro System 試聴会& 新製品micro iDAC2 vs nano iDSD、micro iDSD試聴会
皆さん、こんにちは。
連日暑いですね。夏は始まったばかりなのに、もう結構な感じです。

何故かここのところバタバタしておりまして、忙しさにかまけておりましたら、もう7月末。
「あ、iFIさんイベントの御礼記事、書いてないじゃん!」と、いまさら気が付いたのでございます。

したらばなんと、Philewebさんのニュースにこのイベントのまとめ記事が載ったではありませんか。
うーん、十分過ぎるほどの内容。やっぱプロだわ。
という事で、当該イベントのまとめにつきましては、以下のPhilewebさんをご覧くださいませ。

音元出版 Philewebさんのイベント紹介記事


さすが今人気のiFI製品に関するイベントですねえ。
参加のご予約をバンバンと頂戴しまして、お馴染みの常連様をはじめ、多くの皆さまにご参加頂きました。
いつも盛り上げてくださいまして本当にありがとうございます。

s-20150718お客様.jpg

「では、これにておしまい」ってわけにはいきませんので、
このイベントの裏話とか当日印象に残っている事を綴ってみようと思います。

このイベント、元々の始まりはiFIさんのコンプリートシステム Retro Stereo50 の発売が切っ掛けでした。
スピーカー推しであるオリオスペックですし、マニア層では無い一般の皆さまにも
ちょっといいオーディオで聴く音楽の楽しさを感じて頂きたい、という願いを持っておりました関係で、
このRetro、私どもにとりましては、まさにどんぴしゃりなモデルだったのです。
オールドマランツを小型にした様なヴィンテージオーディオを彷彿とさせる外装デザインもイカシてますし、
Stereo50っていうシステム名にしたって、まるでDynacoの管球式ステレオパワーアンプみたい。
おまけにオーディオ史に燦然と輝く、かのLS3/5Aをモジッた名前のスピーカーですもの。
そりゃあ興味も湧きますって(笑)

ですので、S壱号、S弐号とも事前のヤル気、満々だったのですよ。
「ハイレゾはこれから何処でも聴かせてくれるでしょ? アナログも鳴らしちゃう?」とか、
「センターユニット部のパフォーマンスを確認するためにも、標準構成以外のスピーカーも鳴らしてみようよ」とか。
当時のLS3/5Aを持ち込んでみようかな、なんて実は目論んでたんです。

s-iFI_Retro.jpg

で、Retroの情報を事前に確認していると、色々と知りたいことも出てきたのですね。
例えば、真空管アンプの構成とか、スピーカーの構造とか。結構興味深いところがありましてね。
「出力管のEL84xの “x” って何?互換球?選別?iFIさんのブログを読んでもよくわかんない」とか(笑)
ドライバー管にECF82ってのもちょっと面白いです。確か、高周波増幅で通信機に使われた球だったかと。
スピーカーの構造を見ると、長いダクトを使ってユニット毎にチャンバーを形成してるように見受けられるし。
皆さんと一緒に、この手の突っ込んだ質問をしてみたかったわけです。

直前の販売延期によりまして、ちょっと水を差された気分。
楽しみにしてただけに、このガッカリ感は相当に大きいものでした。
同じくRetro Stereo50試聴会に期待してた多くの皆さま、ホント申し訳ありませんでした。
発売延期の理由なんですが、Bluetooth周辺部の改良に伴う再びの技適申請の様です。
iFIの国内関係者の皆さまのご心労を思うと、それはそれでお気の毒でございます。
Retroのイベントは、時期を改めてまた仕切り直ししましょうね。
「遅れてきた大物」、そんな言葉があったりします(笑)


さて、イベント本番は講師の野村ケンジさんによる解説で進めて頂きました。
そんなわけで、進行はぜーんぶお任せ。S壱号もS弐号ものんびりです(笑)

野村ケンジさんといえば、アニソン。お馴染みでございます。
ですが、今回はアニソンに関係ないちょいと懐かしい洋楽やJロックなんかも掛けてくださいました。
これにはS壱号もS弐号も立って大喜び。お気遣い、ちょっと特別な感じで嬉しかったです。

s-野村ケンジさん02.jpg
< 野村さん、iDAC2とNano iDSD、Micro iDSDの違いを説明するの図>

で、メインとなった内容は、iFIさんの主力DAC3機種の聴き比べ。
iFIさんの新製品iDAC2を筆頭に、既存のNano iDSD、Micro iDSDを徹底比較です。
関心の高いiDSD2に加えて、とんでもない人気の既存二機種の比較ですからね。
参加のお客様の目の輝きが違います。耳の感度もビンビンでございましょう。

で、それらの違いをざっと。

まずは外観上の判別から。
ちなみに、iDAC2はバッテリー非内蔵です。したがって、据え置き専用想定です。

s-Nano_iDSD_01.jpgs-Nano_iDSD_02.jpg
< Nano iDSD Front / Rear >
※ヘッドフォン端子はステレオミニジャックです。LINE OUTはRCAのバリアブル出力。
※USB入力はUSB B端子。SPDIF(COAX)のOUTを搭載です。
※トグルスイッチは2種のフィルター

s-Micro_iDSD_02.jpgs-Micro_iDSD_01.jpg
< Micro iDSD Front / Rear >
※USBのコネクタが特徴的、CCK/OTGが直結できるUSB A端子。
※LINE OUTはRCAで、出力レベルはフィックスとバリアブルの切替式。
※SPDIF(COAX)はIN/OUT兼用。付属アダプタでOPT INも可。
※ヘッドフォン端子はステレオ標準ジャック。ステレオミニ端子側はアナログ入力です。

s-iDAC2_01.jpgs-iDAC2_02.jpg
< iDAC2 Front / Rear >
※よく見たら、Nano iDSDとそっくりです。
※LINE OUTはRCAで、出力レベルはフィックスです。SPDIF(COAX)はOUTで、Nano iDSDと一緒。
※トグルスイッチのフィルター切替は、Nano iDSDよりモードが増えてるみたいですね。
 iFIさんのwebによると、Micro iDSDと同じフィルター仕様のようです。

s-Nano_iDSD_03.jpg
< Nano iDSD Upper >
※タバコサイズでバッテリー内蔵です。

s-Micro_iDSD_03.jpg
< Micro iDSD Upper >
※Nano iDSDの倍のサイズでしょうか。バッテリー内臓です。
※側面に3つのスイッチ。出力のモード設定や位相切替、フィルター設定です。
 多種のフィルターが実装されているので、Nano iDSDよりも多彩な切替が可能です。

s-iDAC2_03.jpg
< iDAC2 Upper >
※Micro iDSDと同じ長さです。が、しかしバッテリーは内蔵していません。
※天板にインジケータ3つが付いてますね。


次はサウンド。Nano iDSDを基準として、iFI DAC三製品での比較論とします。
これ、個人的な印象ですので、別に違って捉えておられても宜しいのですよ。
あと、スピーカーデモでの印象ですから、ヘッドフォンデモでの印象とは変わる可能性もありますね。
悪しからずご了承くださいませ。

お題のサウンドはトランペットソロ。
『響け!ユーフォニアム』というアニメのオリジナルサウンドトラックからだそう。
ブラバン上がりのS弐号、レーダーの感度も上昇中。

【Nano iDSD】
力強さと勢い、とにかくこれが魅力。
とはいえ、Micro iDSDやiDAC2などの上位モデルと聴き比べてしまうと一本調子な表現に感じてしまいます。
「表現するための語彙をまだ沢山は持ち合わせていないけれど、かなり賢い少年」 と言いましょうか。
エントリーレンジにカテゴライズされるプライスを考えたら上出来なので、これはこれでいいと思います。
Nano iDSDのユーザーさんがこれに物足りなさを覚えたとしたら、それは “オトナな表現力” になるのかもしれないなあ。

【Micro iDSD】
テイストはNano iDSDに近いのですが、nanoの持つ前に出る力強さに加え、引きの表現も上手にこなすので、
アタックの様なパンッとした立ち上がりだけでなく、クレッシェンドやビブラートのような揺らぎすら非常によく表現されてます。
金管を吹いてる感じがよく捉えられており、大げさにいうとトランぺッターのアンブッシャーすら見てとれるよう。
また、濁る音さえキッチリ表現しちゃう 「ありのままに暴く」  辛い顔すら持ってるようにも感じます。
実体感という意味でこれがいちばんトランペットの演奏らしくて、リアルとも言えましょう。
管・弦問わず、アコースティック楽器の再生は特に合うように思います。
フラメンコギターとか試し聴きしてみたい気分。

【iDAC2】
Micro iDSDの表現を踏襲しつつも、実体感という意味でのリアルさより
オーディオ的な意味での “美しく小キレイなサウンド” にチューンされているように感じます。
いわゆる「美音系」にカテゴライズされるサウンドかと。
ハーモニーや響きが実態以上に美しく表現される感覚なので、
Micro iDSDよりも、iDAC2のサウンド基調を好まれる方は結構いらっしゃるんじゃないかしら。
すべてを暴かれるより幸せに囲まれた幻想の世界を・・・って方、いらっしゃいますからね。
電子楽器や打ち込みですべて構成された楽曲は、特に魅力的に表現するかも。
ボカロなんかもいいんじゃないかしら。個人的にはアナログシンセの音とかを聴いてみたいと思いました。


ストレートなサウンド基調は共通なんですが、やっぱり出音には明らかな違いを感じました。
iFIは各モデル毎にサウンドチューンを施している事実、ちゃんと感じとれた次第。
特にiDAC2は据え置きDACとしての位置づけだそうですので、
LINE OUTのサウンドクオリティには、ニュアンス表現の向上など、特に配慮されているのだそうです。


ほかにも、USBDACとの直接接続でDSD256 (11.2M) 再生を実現したASUSTORのNASとiDAC2との組み合わせで、
ちょっぴり試聴を行いました。この組み合わせは、次回のイベントで詳しくやってみようと思います。

s-NAS_11.2M.jpg
< ASUSTOR NAS実装のプレーヤー画面 >


こんな感じでございます。

iFIさんのDACにつきましては、店舗で常時デモ可能です。
お好みの音源を、是非皆さまのお耳でお確かめください。お待ち申し上げております。

今回ご参加頂きました皆さま、またご協力頂きました関係者の皆さまに心よりお礼申し上げます。

 
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